共同教育
共同教育
和光鶴川小学校では、学級にハンディキャップを持った子を受け入れています。社会の中には様々なハンディキャップを持った人たちがいます。それが社会として当たり前の姿ですが、学校という狭い社会では、切り離して生活しているところが多いのが実態です。本校では「学校での教育課程と発達過程の間に共有部分を有する」といういくつかの条件下での受け入れですが、健常児とハンディを持った子がともに生活することは、両者の子どもたちの発達に大きな力を果たすと考えています。それを私たちは「共同教育」と呼んでいます。ハンディをもった子にとっては民主的な能力などの発達を促すこと、健常児については少数者・弱者の立場に立ってものを考えられる力をつけること、それは人間としての発達に大きな意味があることだと考えています。
*健常児にもハンディキャップを持つ児童にも、ともに意味ある教育にするために、共同教育の枠としての受け入れには以下の原則があります。
共同教育の対象となる場合の考え方
学校で取り組まれる主要な活動・課題の達成のために担任以外の介助員を必要としない子ども。
和光小学校の教育課程と発達過程の間に、共通部分を有する子ども。
身体による活動、言語による活動を通じて、学級集団と交流を作り出していける子ども。
家庭がその子の障がいの事実をしっかりと捉え、学校と一致して働きかけていく姿勢と条件を整えていること。
難聴のお子さんを持つ保護者より
さまざまなハンディのある子をクラスメイトとの個性と同様に受け入れてくださる先生方の愛情の深さに、私自身も学ぶことが多く、それを子ども自身も肌で感じてきたようです。長男には聞こえづらかったら自分で伝えられる、難聴を隠さないでハンディを認めてもらえる力もつけました。
ハンディのあるなしにかかわらず人の心を大切にする、あらゆるパターンにも動じずコミュニケーションをはかれる強い心を育む、それが和光教育のよさだと思います。