6年生Aさんが書いた「在校生に残す一冊本」。
6年生は、これまでの総合学習のまとめとして一人一人が自分のテーマを決めそれを本にまとめる学習をします。テーマは、「自分にとって学ぶねうちのあること」「在校生に残すことを意識すること」。
その中でAさんが選んだテーマは、和光鶴川小学校の教育についてでした。
6年間毎日鶴小で学んできたからこそ伝えることのできる、鶴小の教育の深い魅力と特徴について、一冊本より抜粋しながらご紹介します。
正解を出すことだけが目標じゃない
答えにたどり着く道筋はたくさんある
ちがう考え、間違いから学ぶこともできる
みんなで解き明かすこと、
みんなで考えるおもしろさを知っている
「算数」討論のある授業
算数の授業風景
同じ質問に対して、思い思いの式を立て計算し、なぜそう思ったのかをクラスに説明します。「その気持ちわかるな」「私はちょっと違うと思った」など色んな意見が飛び交います。
班のみなで意見を出し合いながら
授業では、問いに対して「班で考えてみて」とよく言われます。班のみんなで意見を出し合う。互いの意見を聞き、どう思ったかを伝える。そういうやり取りが日常に根付いています。
子どもの表現に同じものはありません
自分が描きたい世界がある
表現したいイメージがある。
形にするために技術を学び、
とことん自分の表現を追求する
子どもにその時間が保障されている
子どもの感性が生きる「美術教育」
4年生美術「ヤギのスケッチ」
鶴小には二頭のヤギの親子が住んでいます。春の木漏れ日の中で、生きて動くヤギをみんなで囲んでスケッチ。
6年生作品「自画像」
6年間の美術の授業の集大成として、6年生は自画像に取り組みます。鏡の中の自分を真剣に見つめ、キャンバスに向かっていきます。
自分たちで調べたレシピ
作ってみても見事に失敗
子どもたちの心に火がともる
次こそはという原動力が子どもを動かす
パン屋さんに聞いてみる、家で作ってみる
そこに大切な技や思いがあることを知る
何回も作って開くパン屋さん
誇らしげな顔になっている
「生活べんきょう」2年生「パン」
何度も何度も焼いたパン
1学期からチャレンジし続けたパン作り。挑戦は夏休み中も続きます。班で作り上げたレシピ片手に、夏休み中、もっと美味しく、もっと上手に作るために、何度も挑戦。
5年生で取り組む「食」
豆腐、かまぼこ、どら焼、カステラ…何を作るか、なぜ作るのか、真剣に話し合って決めます。失敗しても、学べばいい。探求し、人に出会い、その生き方に触れたことも、美味しさのなかに見事に練り込んで作り上げます。秋祭りで自信を持って売る姿にたくましさを感じます。
“ケンカ”は起こるけど、必ず話し合う
それぞれに願いや思いがあるから
教室でぶつかり合いは必ず起こる
そんな時こそ、話し合い
自分を見つめられるように
相手を理解できるように
共感できそう、
納得できそう、
少し心が晴れてくる
真剣だからぶつかることもある
学習や行事の取り組みでは、友達や班で一緒に考えたり、何かを作り上げていきます。お互い真剣だからぶつかる時も。
「鶴小では、本気で相手とぶつかり、そのことを話し合い、自分の欠点を知り相手と向き合い、自分を見直すことができると思います。」
受け止めてくれるから本気で話すことができる
1年生からずっと積み上げてきた「話し合い」。素直な気持ちや大切にしてきた想いをまっすぐ伝えることができるのは、周りのみんなが「聞いてくれる」、「受け止めてくれる」から。
※写真は6年生沖縄学習旅行最後の学級集会。
Special Contents2
一冊本の後半では、先生たちにとったアンケートが掲載されています。鶴小の先生たちが教育や学校について書いたアンケートをご紹介します。