学校の主人公は子ども
~一生心に残る“ほんもの”の体験をたっぷりと~
和光鶴川小学校 校長 大野裕一
学校の主人公は子どもです。
子どもを主人公にするということは、ひとりひとりの子どもの声をていねいに聞き取り教育活動に活かすということです。子どもの“おもい”“考え”を大事に対話することが様々な活動のベースになります。
授業も教師が一方的にしゃべるのではなく子どもの発言・対話を中心に進めます。机の配置も全員が教師の方を向くスクール形式ではなく、コの字型、子ども同士が対話することを大事に考えているからです。
子どもの興味や状況をふまえ、自前の教材・プリントを用意して、授業を行っています。先生たちは、それぞれ教科別に研究をかさねてきています。子どもが実感を通して学べるように、具体物を使ったり、からだを通した授業を意識しています。
1年生のアイヌ文化との出会い、2年生のパンづくり、3年生のカイコの飼育、4年生の川学習、5年生の食、6年生の沖縄、合宿や運動会、劇の会などの行事…6年間を通して学校でしか体験することができない様々な取り組み、人との出会いがたっぷりと用意されています。
小学校時代のこうしたほんもの体験は、その子の生き方・人との関わり方のベースを育んでいきます。
学校は、本来、子どもにとってワクワクドキドキ・心が動くことをたくさん経験できる場所であってほしいと私たちは考えます。子どもにとって“明日も学校があるといいな”“明日はどんな楽しいことができるだろう”そんな学校生活を用意するべく私たちは日々力をそそいでいます。
おうちの方は、学校づくりを共に進めるパートナーです。月に一回の親和会を通して共に子どもの成長を喜び合い、寄り添える存在となれたらいいなあと考えます。
“百聞は一見に如かず”ぜひ学校を、子どもたちを見に足を運んでいただけたら幸いです。